2040 地球再生のビジョン
急速に悪化する地球環境、2040 年の地球はどうなっているのだろうか?
4歳の娘を持つオーストラリアの映画監督デイモン・ガモーは、娘たちの世代には希望を持てる未来に生きてほしいと願っている。悪化する地球環境を懸念する中で、もし地球環境を再生できるようなアイデアや解決策が今後急速に世界中に広がったら、娘が大人になる2040年にはどんな未来が訪れるだろう?と、現実的な解決策の実行者や専門家に会うため欧州各国やアジア、アフリカ、米国と世界11ヶ国を巡る旅に出る。その中で取り組むべき問題の数と同じくらい、すでに実践可能な解決策が沢山あることを知る。また、各地で約100人の子どもたちに理想の未来についてインタビューし、彼らの“希望”に刺激を受ける。
娘には「こんな未来に生きてほしい」事実に基づく夢の構想
バングラデシュでは自家用の太陽光発電システムをつなぎ電気を取り引きし、シェアするマイクログリットの実践と恩恵を目にし、経済学者ケイト・ラワースには経済成長に依らず持続可能な社会を目指す理想的な経済モデル「ドーナツ経済学」について、オーストラリアでは土壌を修復し自然環境の回復に繋げるリジェネラティブ(再生型)農業について学ぶ。栄養価の高い食物であり、魚の棲みかでもある海藻で海洋環境を改善させる海洋パーマカルチャーに希望を見出し、言語学者でローカリゼーション運動のパイオニアであるヘレナ・ノーバーグ=ホッジの「マスコミの報道でなく現実に目を向ければ、いたるところに驚異的な希望の光が見えるはず」という言葉に勇気づけられる。2040年までに今ある解決策を拡大することで、私たちの生活と地球にどのようなプラスの影響を与えることができるだろうか。CGやポップな映像を交え、未来の世代のためにどのように地球を再生させることができるか、ワクワクするような未来予想図を描く。
イベントの開催概要
日 時 | 2025年 5月 20日(火) 19:00〜20:35(開場18:30) |
会 場 | 大竹財団会議室 東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階 八重洲地下街24番出口・右階段すぐ |
交 通 | ![]() 京橋駅 ![]() 日本橋駅 ![]() ![]() |
参加費 | 一般=500円 学生=無料 |
対 象 | 一般(どなたでも参加可能です) |
定 員 | 22名 要予約 |
主 催 | 一般財団法人大竹財団 |

© 2019 ALL TERRITORIES OF THE WORLD © 2019 GoodThing Productions Pty Ltd, Regen Pictures Pty Ltd

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上映会後の感想
《映画の感想》
ヤン坊「小さくても希望を感じる事が出来たのは、娘が大人にという視点があったからかな」
マー坊「トンネルの先の光でも、遠い光で周りは暗いよ」
《もっとも印象に残ったシーン》
ヤン坊「多くの子供達が語る言葉だよね」
マー坊「うちの会社の展示は?」
《映画の感想》
底抜けに楽観的に見えるデイモン監督がみせる、環境危機に対処するための処方箋は、たいへん説得力がありました。それ故、今は、自然科学なアプローチよりも、人倫道徳的なアプローチの方が重要なのではないかと。2019年以降のウクライナとロシアの戦争、ガザの無差別空爆、ミャンマーのクーデターなど、地道な自然保護の活動を一瞬にして無に帰すような振る舞いを、先になんとかせねば、どうにもならないのではないかと思いました。
《もっとも印象に残ったシーン》
オーストラリアとアメリカの間の沙漠のような海底で、海藻を育てている人を取材しているシーンです。草木も育たないような海が、なぜここにあるのか、海藻を食べてほんとに大丈夫なのか…、心配になりました。
《映画の感想》
制作年が2019年なので、現在から2040年を予想すると映画の内容と異なる部分が大きいと思う。解決策が正しくない方向になってしまったものもあるが、今後に向けて修正していければと思った。
《もっとも印象に残ったシーン》
子供たちのメッセージ。これに応えることと、その支えをするのが前世代の役目でしょう。
《映画の感想》
子どもたちが話す未来を願う一つひとつの言葉が、純粋でかわいらしいものから、現実を嘆くものまで、大人として刺さるものばかりだった。大人びた言葉も印象的で、これを日本の子どもたちに聞いたらどんな答えが返ってくるのだろうかと思った。現実を知っているからこそ出てくる言葉だと思うと、日本でこうした現実を子どもたちに伝えているのか?伝わっているのか?知らないままでは今を変えることも、未来を想い描くこともできないので、教育が担う責任は大きいと思った。現状を知ることも大切だが、どうしても重くなりがちなので、こうした前向きなメッセージ、自分たちの選択や行動で変えられるんだという光を見出す映画はもっと多くの人に伝わるといいと感じた。娘を想う父の姿が共感しやすく、2040年の姿に未来に希望をもつことができた。ただ、実際どこから手をつけ、変えていけばいいのかが難しい。具体的な方法を見た人の中で提案したり考えをシェアしてみたいと思った。
《もっとも印象に残ったシーン》
バングラデシュの太陽光自家発電による地域のネットワーク。企業に頼らず、地域にお金がとどまるシステムを実際に活用してるのをみて、こんな生活があるのだと驚いた。2040年の姿で、売るor寄付があんなにさらっと選べて、自分自身で生活を作っている感覚を味わってみたい。また化石燃料にかかわる人々の再就職の支援まで触れられいて、誰かをとりこぼさない視点は大事にしたい。
《映画の感想》
環境再生型農業で農業をし、パーマカルチャーを学んでいるので知っていることは多くあった。やはり、利権絡みで進まないこともある。チェンジを起こすためには一人一人が行動を起こす必要があると思った。「ラディカルラブ」でサティシュ・クマールも言っていたが、とにかく行動を起こすべきだ。何か、命の循環のしくみに取り組めていることがわかるような、仕組みづくりも良いかもしれない。
《もっとも印象に残ったシーン》
子どもたちの言葉。きっと、大人も同じことを思っているが、行動を起こせなかったり、資本主義に脳みそが侵されてしまっている。映画でも言っていたが、経済中心ではなく、環境中心に世界を回すべきだ。そして、資本の再分配を!!
《映画の感想》
「知っていること」と「行動すること」は違うということを改めて考えさせられる映画でした。今は、行動する時だと本当に思います。教育の仕事をしているので、「私たち」という意識を持たせることの大切さを感じます。これは、今の日本でも重要!
《もっとも印象に残ったシーン》
ダッシュボードを使った教室では、子どもたちが“私たち”という言葉を使うようになっているというシーン
《映画の感想》
ありがとうございました。気候変動が待ったなし!!という危機感を覚えました。子供たちの願いがメッセージとして心に響きました。文化の進歩と保護を上手く融合させるのが大切ですよね。
《もっとも印象に残ったシーン》
ドーナツ社会
《映画の感想》
地球の現状を解決し、みんなで未来へ向かって想像はたらかせて創造する時代だと思いました。メガソーラーだけは環境を破壊するのでそこがとても気になります。
《もっとも印象に残ったシーン》
一人一人の取り組み、行動が世の中を変えていくというところ。