うんこと死体の復権
うんこと死体が地球を救う?
価値観を覆す、鼻つまみ者たちを巡る
いのちの循環の旅へ――
「グレートジャーニー」で知られる探検家で医師でもある関野吉晴はアマゾン奥地の狩猟採集民との暮らしを通して、自然とヒトとの関係について考え続けてきた。そして、2015年から『地球永住計画』というプロジェクトを始める。この地球で私たちが生き続けていくためにはどうしたらいいかを考える場だ。関野はそこで3人の賢人に出会う。野糞をすることに頑なにこだわり、半世紀に渡る野糞人生を送っている伊沢正名。うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。そして、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻。3人の活動を通して、現代生活において不潔なものとされるうんこ、無きモノにされがちな死体を見つめると、そこには無数の生き物たちが織りなす、世の中の常識を覆す「持続可能な未来」のヒントが隠されていた…。
イベントの開催概要
日 時 | 2025年 4月 15日(火) 19:00〜20:50(開場18:30) |
会 場 | 大竹財団会議室 東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階 八重洲地下街24番出口・右階段すぐ |
交 通 | ![]() 京橋駅 ![]() 日本橋駅 ![]() ![]() |
参加費 | 一般=500円 学生=無料 |
対 象 | 一般(どなたでも参加可能です) |
定 員 | 22名 要予約 |
主 催 | 一般財団法人大竹財団 |

©️2024「うんこと死体の復権」製作委員会

©️2024「うんこと死体の復権」製作委員会
上映会後の感想
《映画の感想》
1992年から関野さんの動向を見守っていました。今回の映画も関野さんらしい原点を探ったもの。ただ環境を考えている者には何か物足りなさを感じました。興味深かったのは、前半女性の黄色い健康な排泄物にはすぐにウジがわき、分解さえしない不健康な便には虫の死骸が... このシーンに、現在の食生活や食品添加物など化学物質問題が含まれているように思いました。
《映画の感想》
登場する人々が、人類というものをではなく、生命全体を尊んでいるというのがわかる映画だったように思う。この草の根的な活動にいろいろな人が触発されて、それぞれの場所で自分なりの運動を起こせば、未来はちょっとマシになるのかもしれない。
《もっとも印象に残ったシーン》
土を食ったところ
《映画の感想》
衝撃的でした! とても考えさせられる映画でした。認知症の母を介護していることもあり最近は自分以外のウンチを見慣れてはいましたが、赤の他人様のうんちをしかもウンチングスタイル月で見ることになろうとは! どんなことでも研究している人がいるのだなぁ、と常日頃から思ってはいましたが排泄されたウンチの行く末を見守っている人が居ようとは。驚きと呆れと様々な想いが巡りました。地球上で一番の害獣は人間。だからと言って先住民のような生活ができる由もなし。どうしたら良いものか。毎回のことですが複雑な気持ちになります。今回もありがとうござました。
《もっとも印象に残ったシーン》
すみません!ウジ。おじさんのお尻。ウジはどうやって発生するのかその後調べてしまいました。
《映画の感想》
いい歳をしたおじさんが、あらためて自分(を含めたヒト)が、自然の一部ということに激しく気づき、いろいろ行動をおこしていることに、ほんと、世の中って、おもしろいなぁ~と感じました。こんな風なおじさんが、もっと増殖すれば、もっと世の中は済みやすいのでしょう。殺菌だの、除菌だの、近年の潔癖志向には病的なものを感じますが、このおじさん方にも、かなりビョー的なものを感じます。
《もっとも印象に残ったシーン》
写真家と絵本作家が会話しているシーンで、写真家が「変死体に会ったんだよ」って言ったら、絵本作家が「それ、人間?」って言うところ。人間ではない変死体って???と、声を出さず、突っ込んでおりました。
《映画の感想》
映画の要素である人物などの本を今まで読んできたこともあり、その世界の説明という意味で言えば満足でもあり、映画の一つの要素である「新鮮な驚き(ワクワク感))的側面からは前述の満足度の星が減る要素でもあると感じます。満足度の星がないような映画には最初から参加しないので、満足度ということも、難しいことかもしれません。(これは疑問?)
《もっとも印象に残ったシーン》
ウンコが皆、生で乾燥状態でない、様々なウンコの姿、主役のウンコたちの物言わぬ(しゃべったら怖い)ウンコたちの雄弁(便)な姿たちの多く。
《映画の感想》
冒頭よりヨクヤルヨ、と半ばあきれた内容に思われたが、関野吉晴氏の感性と言うか思索の深さに敬意を表します。選りによってうんこと死体に魅了されてしまった登場人物四名も言わぬが花の内容を外連味なく発信され可笑しかったです。うんこの重要さを新認識し、死体の役割に自然は利他で成り立っていることを再認識しました。この様な手並み・表現は関野氏の十八番と思われ、問いかけは飄然としながらもその内容のすごみ、表現の茶気に関野氏の真骨頂を見ます。ますます関野氏の今後に期待したいと思います。
《もっとも印象に残ったシーン》
微生物による「うんこ」の分解の速さ、そして「野糞」を長年重ねてきた森は更に微生物層が多様で豊かになり分解能を益々にするという事実が素晴らしい。地味で光の当たらない問題にコツコツ丁寧に超然と対峙する四名の覚悟と存念に痺れました。
《映画の感想》
最初はタイトルからしてやや内容について懐疑的な側面もありましたが、好きな関野さんが監督とのことで拝見しましたが、とてもよかったです。是非、子供たちにも見てほしい映画だなと思いましたし、映画の中で筑波の先生が言われていた通り、薄っぺらい昨今のSDGsより、よほど教育的な内容化と思いました。
《もっとも印象に残ったシーン》
冒頭のうんこのシーンと、最後のうんこのシーンで、人のうんこを大画面で見ることに対する嫌悪感が相当になくなっていたことでしょうか。
《映画の感想》
最初は他人のうんこを観せられることを少しだけ不快に感じたが、それらが自然界の中で活かされ、土壌を豊かにしている様を観て、循環が途切れていることを実感できた。監督が最初にした野糞は皆に見せなかったが、最後には堂々と映していた。その間にされたことに関しては映画の主旨と違うためか映像にはなかった。しかし興味を思った。野糞や野垂れ死には素晴らしい生き方だと思うが現実として無理だろう。それに代わる何かを考えてみるのも面白い。
《もっとも印象に残ったシーン》
他人のうんこを食べるシーン
《映画の感想》
センセーショナルでした。
《もっとも印象に残ったシーン》
うんこをたべるシーン
《映画の感想》
我々がとうに忘れてしまった人類の根本的なありようを見たように思う。でも自然の中だけで暮らしていけるはずもないだろう。しかし、確かに考えさせられる視点だと思う。
《もっとも印象に残ったシーン》
自然界で、うんこして、ほじって、昆虫を観察するシーン。