「地球号の危機ニュースレター」532号(2024年10月号)を発行しました。

10月18日(金) 講演「終わらない紛争、それでもここで生きていく」

講演『終わらない紛争、それでもここで生きていく ~スーダン・南コルドファン州での紛争被災民支援報告』

20年以上にわたるスーダンの南北内戦は2005年に終結、2011年には南部が「南スーダン共和国」として分離・独立しました。しかしそれはハッピー・エンドではなく、スーダン(北部)では時を同じくして南コルドファン州、青ナイル州の二つの地域で新たな紛争が勃発。2002年以降のダルフール紛争も合わせ、泥沼の紛争が今も続いています。

南コルドファン州で紛争前より活動していた日本国際ボランティアセンター(JVC)は、紛争勃発による職員退避と事務所閉鎖をはさんで、2011年11月から州都カドグリでの活動を再開。カドグリは反政府軍からの砲撃を受ける「危険地」でありながらも、村落部からの避難民とそれを受け入れる地域住民が合わせて数万人以上も居住しており、JVCはそうした人々への支援を行っています。

現地での活動をご紹介しながら、どうしてスーダンでは紛争が頻発し、そして終わらないのか、紛争下の地域では何が起きているのか、人々は何を求めているのか、そして人道支援団体の役割とは何なのかを考えていきます。

今井高樹さんプロフィール
日本での会社員勤務を経て、2005年よりアメリカの公立小学校のインターンの補助教員として勤務。2007年よりJVCに参加、スーダン現地代表として南部スーダン(現在の南スーダン共和国)に着任、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナーとして内戦後の難民帰還・再定住事業に携わる。2010年、(北部)スーダンの南コルドファン州カドグリに移動、村落部での社会再建と平和構築の活動を開始。2011年の紛争勃発により緊急退避を余儀なくされる。以降は同州への外国人の立ち入りを認めないスーダン政府の方針により、首都ハルツームに駐在しながらスーダン人スタッフが実施する現地カドグリでの事業を統括。

イベントの開催概要

 日 時  2013年 10月18日(金) 18:45〜21:00(開場18:15)

会 場  大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階)

交 通  JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街24番出口すぐ)
       東京メトロ京橋駅7出口徒歩3分
       東京メトロ日本橋駅B3出口徒歩4分

講 師  今井高樹さん(日本国際ボランティアセンター・スーダン現地代表)

参加費  一般=500円/ 学生、大竹財団会員=無料

対 象  一般(どなたでも参加可能です)

定 員  30名(要予約)

主 催  一般財団法人大竹財団、認定NPO日本国際ボランティアセンター(JVC)


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