「地球号の危機ニュースレター」545号(2026年7月号)を発行しました。

7月7日(火)「五月の雨」上映会

© ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会

© ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会

五月の雨

2026年4月、離婚後共同親権制度導入
この制度によってDVや虐待の被害者はどうなっていくのか

2024年5月、雨が降りしきる国会前に、DVや虐待被害の当事者が集まっていた。離婚後共同親権の導入に反対するために。離婚後共同親権の導入を含む民法改正案に対し、多くのDV・虐待被害当事者やその支援者が懸念の声を上げ、反対の署名は24万筆も寄せられました。しかし2024年5月17日、民法改正が可決、成立。共同親権は「共同」という言葉が持つポジティブなイメージが先行し、偏った報道が多く散見され、DVや虐待の被害者たちが抱える不安の声はなきものとされています。しかしこのまま黙っていては、弱い立場にある被害者や子どもの未来を守ることができません。社会の無理解や無関心は、さらに被害者たちを追い詰めていきます。

本作品は離婚後共同親権の問題点をドラマとドキュメンタリーを交えて描き出し、社会に問いかけます。本作品はこの問題を一人でも多くの人に知ってほしい、そして一緒に考えてほしいという強い思いからDV被害当事者が台本の段階から密に関わり、この映画は製作されました。DVや虐待に苦しむ未来の被害者を減らし、個人の尊厳が守られる社会になるよう願いを込めて。

【ストーリー(ドラマパート)】

長谷川香織(安川まり)はひとり息子を持つ主婦。夫の直樹(巴山祐樹)からの精神的暴力に苦しんでいる。夕食の献立や外出時の服装など日常生活での些細な事柄へのダメ出し、謝っても理由の説明を求められ、問い詰められる日々。香織は夫の支配に精神のバランスを崩し、家を飛び出し、弁護士に救いを求める。離婚調停は長引き3年を経て、ようやく離婚が成立する。ただ、夫が主張した「共同親権」を受け入れてしまった。離婚後も息子との面会や進学など、事あるごとに「共同親権」を盾に夫による精神的な支配は続いた。追い詰められる香織はどこへ向かうのかー

出演:安川まり、巴山祐樹、楠田悠人、酒井禅功/ナレーション:中澤有美子/監督:冨田玲央/脚本:藤平久子/プロデューサー:松本裕子/製作総指揮:熊上崇/撮影:井手口大騎ダグラス、豊島潤子/ヘアメイク:橋本申二/音響効果:金田智子/編集:渡邉顕次/法律監修:弁護士 斉藤秀樹(みなと綜合法律事務所)/制作プロダクション:株式会社パオネットワーク/企画・制作・著作:ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会/宣伝:スリーピン/2025年/74分

参考 映画『五月の雨』公式ホームページ


イベントの開催概要

 日 時 2026 77(火)
19:00〜20:20(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室
東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階
八重洲地下街24番出口・右階段すぐ
交 通 JR東日本 東京駅 八重洲中央口徒歩4分
京橋駅 銀座線京橋駅 G10 7出口徒歩3分
日本橋駅 東西線日本橋駅 T10銀座線日本橋駅 G11 B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円
学生=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 24名 要予約
主 催 一般財団法人大竹財団

注意
【本上映会申し込みについての注意事項】製作委員会からの要請もあり、この上映会につきましては以下の内容についてご同意のうえお申し込みください。①この映画は、DVの描写・DV事件の取材などが含まれています。心身の不調など感じた場合は途中退席していただいて構いません。②会場内の撮影・録音・配信を禁止します。主催者の指示に従っていただけない場合は退場していただきます。


© ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会

© ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会

上映会後の感想

大竹財団
Average rating:  
 8 reviews
 by ネコ

《映画の感想》


苛烈なDVについての深刻さに、身震いと吐き気を感じた。たとえ、暴力を伴わないとしても、こうやって支配と被支配の関係を構築するのだ。そして、これがわが国の少子化の原因のひとつではないかと考えた。長年にわたり国政を担う自民党の議員たちが、実態の調査をしたとも思われない訳知り顔で共同親権とかいう悪法を成立させていく。こんな人たちが制度をつくれば、人は家庭は築かないし、子どもも産まないよな~と納得。




《もっとも印象に残ったシーン》


妻の髪型や服装に、いちいち注文をつける夫。まるっきり妻は所有物扱い。こんな物言いが、おかしいと気づけない男が、まだいるんだろうか‥‥。

 by sinn

《映画の感想》


映画をみた後にネットで少し調べてみました。協議離婚の調査ですら、身体的・精神的なDVを受けたことを離婚原因の一つに挙げている女性が3分の1もいて驚きました。3分の1もDV被害があるこの国の婚姻制度自体がもう狂ってませんか。そもそも論ですが、話し合いが難しい、話し合いで解決できなかったから離婚してるわけですよね(離婚後も仲良し元夫婦はいても、そのたちには共同親権の法改正なんて必要がないし)。圧倒的に大多数が基本的に仲が悪く、話し合いができない。だから離婚した。しかもそのうちの3分の1はDV被害あり。そういう人たちに法律で子育ての協力を強制する制度ってもう意味不明です。わざわざトラブルの種をまきちらすような最悪の法改正じゃないですか。女性にとって結婚や出産なんて100%リスクでしかありません。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


子どもの受験のことについて相談した際、弁護士さんが「一度、長谷川さんと話し合ってみてはいかがですか?」と突き放す場面。弁護士にこんな対応されたら、じゃあいったい誰に相談すればいいの? 結婚した夫婦も3分の1は離婚するご時世ですし、もはや離婚や親権は個人同士で解決できる問題ではないのは明らかじゃないですか。法律だけ改正して、最悪あとは裁判所が正しい判断をするだろうといういい加減な制度はダメすぎます。弁護士以外にも相談やサポートする機関が絶対必要だと感じました。

 by クック船長

《映画の感想》


共同親権やDVのことがよくわかるいい映画でした。映画をみて直接的な暴力をともなわないDVの恐ろしさをようやく理解し、いままで全然わかっていなかったんだと反省してます。また調停委員の人たちの言動をみても、いまだ支配的で特権的な地位を占める家父長制を当たり前だとする日本の常識の根深さ、異常さも感じました。




《もっとも印象に残ったシーン》


国会で山添議員のDV被害者からの切実な声についての質問に対し、被害者が真実を語れば裁判所に通じると思うと言う小泉法務大臣の答弁シーン。そうでなければいけないとまで言ってましたよね。むしろそうじゃないことしか起きてない現実をどう説明するのでしょうか。何にも考えてない、肝心なことは人任せ、あまりに軽すぎる答弁に怒りが込み上げました。

 by ぽん

《映画の感想》


高校受験で両親、親子の意見の相違から裁判になるなんてそんな世界、異常すぎませんか。誰の得にもならない。共同親権って、子どもは両親が揃っていたほうが幸せというお花畑な前提がもう胡散臭いですし、親権をめぐる「親の権利」だけが主張されているけど「子どもの権利」はどこへいったのでしょう? 「子どもの権利」を妨げないようにする責任や仕組みがみえない。むしろ親権による子どもの虐待にしか見えません。

 by もも

《映画の感想》


「謝罪じゃなくてなぜそうなったかを説明して」と、こういう人いますよね。ネチネチとした狂気に満ちたこのイヤ〜な感じがすごく伝わってきて、夫役の役者さんはある意味とてもいい演技でした。昔はこういう家庭内で自分の思い通りにいかないとすぐ腹を立てる男性のほうが多かったような気がします。こういう家父長制社会、男性中心主義が当然視されていた時代の男性たち、勝手な印象ですけどたとえば70代以上くらいの男性ならむしろそっち側の方が多いのではと思っています(偏見?)。年配の男性たちはこの映画をみたらどんな感想を抱くのか、すごく興味がありますね。自分はカップ麺しか作れないくせに家事を全部やってもらって、妻をなんでも思い通りになる家政婦さんか何かとでも思ってるんでしょうか。




《もっとも印象に残ったシーン》


ドラマパートの喫茶店でお友達から「離婚できてやっと解放されたね」と言われたシーン。解放どころか共同親権のせいで見えない鎖でがんじがらめに繋がれた状態。でもこれが世間一般の認識かもしれません。

 by nicolas

《映画の感想》


知らなかった世界。しかし誰もが明日は我が身。もっと色々な人がこの理不尽さを知るべきです。




《もっとも印象に残ったシーン》


調停委員の発言の場面です。

 by Pちゃん

《映画の感想》


物理的な暴力ではないDVの見えにくさ・(周囲からの)理解されにくさ、それ故の恐ろしさがよく分かる作りになっていたと思う。一方、共同親権の法成立以前に作られた映画なので、共同親権になったために遭遇した困難についての体験談がないせいで、あまり伝わらなかった気がする。(元夫から逃げることができず殺されてしまったケースは十分恐ろしいのだけど、証言ほど響かなかった。)




《もっとも印象に残ったシーン》


・「支援する人にも危害が及ぶ」、「裁判所がきちんと理解してくれればそれが一番良いのだが」という弁護士の証言。


・苦労して育てた息子から責められるシーン。人間の有り様は大部分遺伝で決まるそうなので、DV男の子どもはきっぱり諦めたほうが幸せになれるのかも、などと思ってしまった。

 by ザッキー

《映画の感想》


法律を作る、変えるということは、どういうことなのだろうかと考えさせられました。本来一人も取りこぼしてはいけないはずのものであるのに、なぜこの映画に描かれているようなことが起きてしまうのか。このような懸念があると声を上げている人たちがいるのに、なぜその声が届いていないかのような状況になってしまうのか。苦しんでいる人を本当に理解できるようにするにはどうしたらいいのだろうか。国会議員全員に見てもらいたい作品だと思いました。

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