「地球号の危機ニュースレター」534号(2024年12月号)を発行しました。

〈アフリカの旅6〉ツムクェへの道

グルートフォンテインからツムクェに至る300キロの道のり © 岡部一明

グルートフォンテインからツムクェに至る300キロの道のり © 岡部一明

250キロを走ってすれ違った車は10台程度

 サン族の家族を荷台の方に乗せて、車は、ツムクェに向け砂利道を走り出す。砂利道だが、ある程度広く、整備もして固めてある。だから悪いことにかなりスピードを出して走る(時速80キロ以上は行っている)。走った後にはもうもうたる埃。前から走ってくる車はほとんどない。

 何台とすれ違ったか途中で数えるのを止めてしまったが、ツムクェまで250キロを走って(集落内でのろのろ運転している車を除き)10台程度だった。東京・浜松間を走って、すれ違う車が10台、という状況を想像して欲しい。

 この分岐点で来る車を待つということがどれほど大変かもわかった。グルートフォンテインで、居眠りしながら「ロードマスター」たちに任せていたのは正解だった。

またまたサバンナの中の一本道。しかし今度は砂利道、というより砂道。対向車もほとんどない。珍しく前から車が来たので遠くからシャッターを切った。車の後にはすさまじい埃が立っている © 岡部一明

またまたサバンナの中の一本道。しかし今度は砂利道、というより砂道。対向車もほとんどない。珍しく前から車が来たので遠くからシャッターを切った。車の後にはすさまじい埃が立っている © 岡部一明

250キロのサバンナの道。道路は広く、ある程度整備もされているようなので、車はスピードを出す © 岡部一明

250キロのサバンナの道。道路は広く、ある程度整備もされているようなので、車はスピードを出す © 岡部一明

途中で車がエンコ。ドライバーが車体の下にもぐって修理した。他に車がほとんど来ないこんなところで動けなくなると、命にもかかわる。野生動物にも注意。飲料水補給を忘れずに © 岡部一明

途中で車がエンコ。ドライバーが車体の下にもぐって修理した。他に車がほとんど来ないこんなところで動けなくなると、命にもかかわる。野生動物にも注意。飲料水補給を忘れずに © 岡部一明

集落近くでは自転車を見ることもあった。しかし、車よりさらに少ない。珍しいので撮った © 岡部一明

集落近くでは自転車を見ることもあった。しかし、車よりさらに少ない。珍しいので撮った © 岡部一明

車よりも牛を見ることの方が多かった © 岡部一明

車よりも牛を見ることの方が多かった © 岡部一明

集落近くで人の歩く姿も。やはり珍しいので撮った。決し歩行者は多くないのであしからず © 岡部一明

集落近くで人の歩く姿も。やはり珍しいので撮った。決し歩行者は多くないのであしからず © 岡部一明

助手席に一緒に座らされていたおばさんが降りた。ヘレロ族と言っていた(バンツー系の黒人)。かなり陽気にしゃべり続ける方だった。道路から少し離れていたが、ドライバーはそこまで乗せて行って降ろした © 岡部一明

助手席に一緒に座らされていたおばさんが降りた。ヘレロ族と言っていた(バンツー系の黒人)。かなり陽気にしゃべり続ける方だった。道路から少し離れていたが、ドライバーはそこまで乗せて行って降ろした © 岡部一明

荷台に乗っていたサン族の家族も、この自宅前で降りた © 岡部一明

荷台に乗っていたサン族の家族も、この自宅前で降りた © 岡部一明

いよいよツムクェが近づいてきた。高い鉄塔が見える © 岡部一明

いよいよツムクェが近づいてきた。高い鉄塔が見える © 岡部一明

ツムクェの村(人口500人)の中心部。街中だけ舗装がある。中心部に十字路がある。ついにツムクェに来れたという感動 © 岡部一明

ツムクェの村(人口500人)の中心部。街中だけ舗装がある。中心部に十字路がある。ついにツムクェに来れたという感動 © 岡部一明

キャンプ場施設に泊まったが、柵のすぐ外に野生の象が来ていた © 岡部一明

キャンプ場施設に泊まったが、柵のすぐ外に野生の象が来ていた © 岡部一明

 

岡部一明

『地球号の危機ニュースレター』
No.534(2024年12月号)

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