「地球号の危機ニュースレター」537号(2025年6月号)を発行しました。

9月2日(火)「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」上映会

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない

Ⓒ2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない

パレスチナとイスラエルー立場を超えて手を取り合う
ふたりの若きジャーナリストに、世界中が声援と喝采!!

イスラエルによる破壊と占領が今まさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。この現状をカメラに収め世界に発信することで故郷の村を守ろうとするパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、彼に協力しようとその地にやってきたイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームによる決死の活動を、2023年10月までに渡って記録。住民たちが目の前で家を壊され強制的に追放される不条理な現実を、緊迫の映像であぶりだす。

しかし惨状の中でも、同じ年齢の青年2人が共に過ごし対話を重ねることで、政治的背景や立場を越えた“命がけの友情”が生まれる奇跡的な瞬間を、本作はエモーショナルに映し出していく。自由のために強大な力に立ち向かい、支え合う彼らの姿は、「どうしたら人は分かり合えるのか?」という問いへの一筋の希望を私たちに与えてくれるに違いない。

監督は彼らを含むパレスチナ・イスラエル両国の若き映像作家兼活動家の4人。「イスラエル人とパレスチナ人が、抑圧する側とされる側ではなく、本当の平等の中で生きる道を問いかけたい」という強い意志のもと製作された。ベルリン映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞をW受賞し、観客によるパレスチナ連帯の大合唱や監督の受賞スピーチが話題となる一方、イスラエル擁護の立場を取るベルリン市長などがそれを強く非難。今なお世界中で大きな論争が続くなか監督たちは精力的に活動を続けている。各国の映画祭で絶賛を集めすでに30の賞を獲得。2025年の第97回アカデミー賞[長編ドキュメンタリー賞]も受賞している。

それでも僕たちは この現実を変えたい

ヨルダン川西岸地区のマサーフェル・ヤッタで生まれ育ったパレスチナ人の青年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村人たちの家々が壊されていく故郷の様子を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信していた。そんな彼のもとにイスラエル人ジャーナリスト、ユヴァルが訪れる。非人道的で暴力的な自国政府の行いに心を痛めていた彼は、バーセルの活動に協力しようと、危険を冒してこの村にやってきたのだった。同じ想いで行動を共にし、少しずつ互いの境遇や気持ちを語り合ううちに、同じ年齢である2人の間には思いがけず友情が芽生えていく。しかしその間にも、軍の破壊行為は過激さを増し、彼らがカメラに収める映像にも、徐々に痛ましい犠牲者の姿が増えていくのだった―。

原題:NO OTHER LAND/監督:バーセル・アドラー、ユヴァル・アブラハーム、ハムダーン・バラール、ラヘル・ショール/ノルウェー、パレスチナ/配給:トランスフォーマー/95分/2024年/Ⓒ2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

参考 映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』公式ホームページ


イベントの開催概要

 日 時 2025 92(火)
19:00〜20:40(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室
東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階
八重洲地下街24番出口・右階段すぐ
交 通 JR東日本 東京駅 八重洲中央口徒歩4分
京橋駅 銀座線京橋駅 G10 7出口徒歩3分
日本橋駅 東西線日本橋駅 T10銀座線日本橋駅 G11 B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円
学生=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 22名 要予約
主 催 一般財団法人大竹財団


ノー・アザー・ランド 故郷は他にない

Ⓒ2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

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