「地球号の危機ニュースレター」533号(2024年11月号)を発行しました。

10月5日(土)「ショック・ドクトリン」上映会+トークライブ

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Photo credit : © Shock Films Ltd.

「ショック・ドクトリン」上映会+トークライブ

 自然災害や戦争などの非常事態につけ込み、過激な経済改革を強行する「惨事便乗型資本主義」の実態を明らかにし、世界的ベストセラーとなったナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン―惨事便乗型資本主義の正体を暴く』が原作のドキュメンタリー映画。

 ミルトン・フリードマンらによって提唱された新自由主義(ネオリベラリズム)。政府による市場への介入を否定し、福祉国家の解体を唱えるそのラディカルな経済思想が、惨事に便乗し、人々のショック状態を利用していかにして世界を席巻していったのか。本作品では、軍事独裁政権下のチリから9・11以降のイラクまで、戦争やインフレ、自然災害などの危機を利用し、市場原理主義を推進してきたその歴史を振り返ります。

 上映後には『経済ジェノサイド』(平凡社新書)の著者で気鋭の論客として注目を集める経済学者・中山智香子さんと、TPP交渉に国際NGOの一員として利害関係者会合に出席して交渉現場の裏側と利潤を追求し暴走する多国籍企業の実態を暴くなど、多方面で活躍するアジア太平洋資料センター(PARC)事務局長の内田聖子さんのトークライブを予定しています。映画で指摘された問題点を整理するとともに震災・原発行政、TPP、シリア情勢など、現在進行形のショック・ドクトリンについて、会場のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

原題:The Shock Doctrine/監督:マイケル・ウィンターボトム、マット・ホワイトクロス/編集:ポール・モナハン/ナレーション:キーラン・オブライアン/プロデューサー:アレックス・クック、アンドリュー・イートン、アビ・ルイス/エギュゼキュティブ・プロデューサー:アラン・ヘイリング、ハーミッシュ・ミクラ/原作:ナオミ・クライン/制作:レボリューション・フィルムズ、レネゲード・ピクチャーズ/配給:ビデオプレス/イギリス/82分/2009年

参考 映画「ショック・ドクトリン」公式ホームページ

イベントの開催概要

 日 時  2013年 10月5日(土) 14:00~16:30(開場13:30)

会 場  東京ウィメンズプラザホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)

交 通  表参道駅B2出口から徒歩7分、渋谷駅から徒歩12分

講 師  中山智香子さん(東京外国語大学大学院教授)
       内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

参加費  一般=500円(主催団体会員=無料)

対 象  一般(どなたでも参加可能です)

定 員  200名

主 催  大竹財団、アジア太平洋資料センター(PARC)


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