映画『はての島のまつりごと』
沖縄の離島、与那国島。独特な環境で育まれた独自の文化が色濃く残り、神の存在を近くに感じることができる島。穏やかな時間が流れていたこの島に、突如浮上した自衛隊基地誘致。人口約1500人の島に150人規模の沿岸監視部隊とレーダー基地を配備するという話になった。
島の人々の意見は賛成と反対、二つに分かれる。自衛隊がくれば人が増えて島の経済も活性化する。災害の時には助けてくれる。中国の脅威におびえなくて済む、と賛成派。かたや反対派は、平和な島に基地はいらないと訴える。自然が損なわれ、島のイメージが変わって観光客も来なくなる。台湾との交流にもひびが入る。中国をさらに刺激することになる。
今まで付き合いのあった隣人とも疎遠になり、自衛隊の話題になれば喧嘩になる地域の分断、家族の分断・・・しがらみの強さのため思ったことも口にできない。小さな島ならではの問題が浮き彫りになっている。
映画は、自衛隊基地問題で揺れる中、時に激しく時にゆるやかに流れる島の時間を淡々と紡いでいく。夏には、島の若者たちがエイサーで先祖を迎え、空きには、一五夜の満月の下での演奏会。冬には、島の行く末を神と共に話し合ってきた祈願の儀式“マチリ”など。神や先祖、自然を敬う島人たちの風物詩とともに、2011年の自衛隊配備住民説明会から始まり、2013年夏に行われた町長選挙など、基地問題に翻弄される島の様子を3年間にわたり見つめ続けた長編ドキュメンタリーである。
参考 映画「はての島のまつりごと」公式サイト「はての島のまつりごと」製作委員会
イベントの開催概要
日 時 2016年2月11日(木) 13:30〜16:00(開場13:00)※上映後トークあり
会 場 大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階)
交 通 JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街24番出口すぐ)
東京メトロ京橋駅7出口徒歩3分
東京メトロ日本橋駅B3出口徒歩4分
ゲスト 土井鮎太さん(「はての島のまつりごと」監督)
参加費 一般=500円/ 学生、大竹財団会員=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 30名(要予約)
主 催 一般財団法人大竹財団