「地球号の危機ニュースレター」526号(2024年4月号)を発行しました。

9月17日(木)「アリ地獄天国」上映会

映画『アリ地獄天国』

日本政府の重要政策のひとつ「働き方改革」が叫ばれているいま、労働環境の改善が深く問われている。きっかけのひとつに「ブラック企業」「ブラックバイト」なる言葉が広く認識され、大きな社会問題となってきたことが挙げられる。異様な労働環境のもと、長時間労働を強い、法律を無視し、人権を踏みにじるような企業経営は、あとを絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶にあたらしい。

本作「アリ地獄天国」は、理不尽な労働環境に置かれた30代の正社員が、改善を求めて個人加盟型の労働組合に加入し、たたかった3年間の記録である。どうすれば真の意味で「働き方改革」が実現できるのか。この映画体験は、そのヒントになるかもしれない。

ストーリー

とある引越会社。社員らは自らが置かれた状況を「アリ地獄」と自虐的に呼ぶ。それは、長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば借金漬けに陥る状況を指す。営業職の34才の男性は異議を唱え、一人でも入れる個人加盟型労働組合に加入した。すると、粉塵の舞うシュレッダー係へ配転され、給与は半減。のちに懲戒解雇に追い込まれた。事由を記した「罪状ペーパー」なる掲示物も全国支店に貼りだされた。

間もなく解雇は撤回されたが、復職先は再びシュレッダー係。それが2年間も続く。さらに、法律違反である労働組合への不当労働行為が発生。「差別人事」の実態も取材を通じて明らかとなった。

一方、大学時代からの親友の自死を止められなかった監督は、後悔の念に苛まれていた・・・。生き残るための、労働映画(ロードームービー)、誕生!

※【更新】映画の上映後、土屋トカチさんの監督トークがございます。

監督・撮影・編集・構成:土屋トカチ/構成:飯田基晴/取材協力:プレカリアートユニオン/ナレーション:可野浩太郎/企画:小笠原史仁、土屋トカチ/制作:映像グループローポジション、白浜台映像事務所/配給:映像グループローポジション/2019年/98分

参考 映画『アリ地獄天国』公式ホームページ

【新型コロナウイルス感染防止対策とお願い】

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  • 状況により開催中止となる場合もございます。大竹財団ホームページをご確認ください。

イベントの開催概要

 日 時  2020年 9月17日(木) 19:00〜21:10(開場18:30)

会 場  大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階)

交 通  JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街24番出口すぐ)
       東京メトロ京橋駅7出口徒歩3分
       東京メトロ日本橋駅B3出口徒歩4分

参加費  一般=500円/ 学生、大竹財団会員=無料

講 師  土屋トカチさん(「アリ地獄天国」監督)

対 象  一般(どなたでも参加可能です)

定 員  15名(要予約)

主 催  一般財団法人大竹財団

チラシ  20200917flyer