映画『作兵衛さんと日本を掘る』
日本初のユネスコ世界記憶遺産になった山本作兵衛の記録画と日記を通して、日本の近現代史を描き出したドキュメンタリー。山本作兵衛さん(1892-1984)は尋常小学校を卒業後、明治39年に山内炭坑(福岡県飯塚市)の炭鉱員となる。以後、採炭員や鍛冶工員として筑豊地域の中小の炭鉱を転々として働いたという。63歳で炭鉱の警備員として働き始めたころ、自らが体験した労働や生活を子や孫に伝えたいと炭鉱の絵を描き始めるようになり、92歳で亡くなるまで描いた絵は2000枚近いと言われる。専門的な絵の教育は一度も受けていない。
作兵衛さんが炭鉱の記録画を描き始めたのは、石炭から石油へというエネルギー革命で、国策により炭鉱が次々と消えていくさなか。その裏では原子力発電への準備が進んでいた。作兵衛さんは後の自伝で「底の方は少しも変わらなかった」と記している。その言葉から半世紀。作兵衛さんが見続けた「底」は今も変わらず、私たちの足元に存るのではないか。
熊谷博子監督は、作兵衛さんが遺した作品や言葉にみる「記憶」と向き合い、そして生前の彼を知る人々などの証言も交えながら、日本の過去と現在、そして未来を見つめていく。
参考 映画『作兵衛さんと日本を掘る』公式ホームページオフィス熊谷
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イベントの開催概要
日 時 2020年 7月28日(火) 19:00〜21:00(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階)
交 通 JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街24番出口すぐ)
東京メトロ京橋駅7出口徒歩3分
東京メトロ日本橋駅B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円/ 学生、大竹財団会員=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 15名(要予約)
主 催 一般財団法人大竹財団
チラシ 20200728flyer