黒川の女たち
記憶が歴史になる前に、未来へ遺す。
戦禍を生きた人々の証言。
80年前の戦時下、国策のもと実施された満蒙開拓により、中国はるか満洲の地に渡った開拓団。日本の敗戦が色濃くなる中、突如としてソ連軍が満洲に侵攻した。守ってくれるはずの関東軍の姿もなく満蒙開拓団は過酷な状況に追い込まれ、集団自決を選択した開拓団もあれば、逃げ続けた末に息絶えた人も多かった。そんな中、岐阜県から渡った黒川開拓団の人々は生きて日本に帰るために、敵であるソ連軍に助けを求めた。しかしその見返りは、数えで18歳以上の女性たちによる接待だった。接待の意味すらわからないまま、女性たちは性の相手として差し出されたのだ。帰国後、女性たちを待っていたのは労いではなく、差別と偏見の目。節操のない誹謗中傷。同情から口を塞ぐ村の人々。込み上げる怒りと恐怖を抑え、身をひそめる女性たち。青春の時を過ごすはずだった行先は、多くの犠牲を出し今はどこにも存在しない国。身も心も傷を負った女性たちの声はかき消され、この事実は長年伏せられてきた。だが、黒川の女性たちは手を携えた。
したこと、されたこと、みてきたこと。幾重にも重なる加害の事実と、犠牲の史実を封印させないために―。
イベントの開催概要
| 日 時 | 2026年 2月 10日(火) 19:00〜20:40(開場18:30) |
| 会 場 | 大竹財団会議室 東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階 八重洲地下街24番出口・右階段すぐ |
| 交 通 | 京橋駅 日本橋駅 |
| 参加費 | 一般=500円 学生=無料 |
| 対 象 | 一般(どなたでも参加可能です) |
| 定 員 | 24名 要予約 |
| 主 催 | 一般財団法人大竹財団 |

©テレビ朝日

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上映会後の感想
《映画の感想》
女性を男性の所有物扱いし開拓団を守るためにソ連兵へ女性を差し出し性接待させる。当時の人権意識で「生きるためには仕方がなかった」と言い逃れできた時代から現在、これを異常でゾッとするおぞましい出来事だと当たり前に思える社会に変わった。変わって本当によかった。でも再び戦争になった時にはどうなるか。戦前の家父長制をもう一度復活させたいと願う右傾化する人たちも増えている。戦争は起こってなくてもDVは決してなくなっていないし、相変わらず男性中心社会は続いており、ジェンダー平等なんてまだまだ遠い道のり。変わらない部分はあるし悪くなる時期もあるけれども、それでも少しずつ社会は変わっていっている。100年後、誰にも優しく温かい社会に変わっているだろうか。未来の人たちがいまの私たちの稚拙な人権意識にゾッとしてくれることを切に願います。
《映画の感想》
日本の慰安婦問題では、軍が朝鮮の女性たちをかり集めて、大きな被害をもたらせたが、自国の女性たちにも大きな犠牲を強いた。その縮図がこの黒川村で起きたことだ。女性に過酷な犠牲を強いた上で、帰国をしてからも、女性たちの存在を蹂躙したのだ。そのことに、満腔の怒りを感じる。でも、ちゃんと真実を語り、心より謝ることで、和解や赦しが生まれることを、彼女たちの行動や変化をみて実感した。
《もっとも印象に残ったシーン》
謝罪に行った藤井さんに、安江玲子さんが、「負けてよかった」と言った場面。日本が負けたからこそ、玲子さんたちの苦難が始まったのだが、それよりも、日本という国が負けたという現実により、これ以上の日本国の横暴が止まったことに安堵しているのだ。スゴイひと言だと思った。
《映画の感想》
RAAの事は滝田ゆうの作品や『鞍馬天狗のおじさんは』竹中労で知りました。突撃一番(陸軍避妊具)を支給する思想に通じる意識を感じます。その意識は昨年のフジテレビの幹部の意識もまた同じであることを思うと、戦争中の事件では終わらない重たい問題あるとも感じます。『杉作、日本の夜明けは近い』と天狗のおじさんは言ったけど、、、、。昨今、また、夜明けが遠くなったような、、、、。
《もっとも印象に残ったシーン》
孫が書いた葉書、 偉い(位)僧侶の法話などでねずみ算としての祖先の事を何度か聞きましたが、上から目線で心には届くことはなかった。このお孫さんのように、今いる祖母の命のこと、そして自分の命へのつながりを伝えることに、感動しました。また碑文はとても素晴らしいかったのですが、映画中でより明確には伝わらなかったのが残念でした(字の大きさをふくめて)
《映画の感想》
開拓という名の入植活動で、楽土を求めて渡った(渡らされた)人達は敗戦後、這々の体で日本へ帰国した。その中には、心身魂を強制的に奪われた、小さく弱き者の存在があった事をどれだけの人が知っているのだろうか? 戦後80年経って戦争が首をもたげてきた現代日本社会で、過去の戦争の検証を真剣に行い、一般常識として共有する必要がある。原爆被害を受けた被害性だけでなく、日本が行ってきた加害性も、学びきちんと受け止める。それ無しに平和は築かれないと、この映画を観て改めて思った。
《もっとも印象に残ったシーン》
レイコさんの言葉(大意)「大人の男の人は、何故、助けてくれなかったのか」「憲法9条を大切にして」
《映画の感想》
いつもすばしい映画をありがとうございます。映画に出ていた方たちすでに殆どの方は、なくなってしまった、と思うだけでも辛くなります。凄い勇気だとも強く感じます。
《映画の感想》
こういった映画、つまり、時代による様々な価値観から、歴史の中で、”なかったもの”、とされてしまうような史実はもっと広く公開されるといいと強く思います。被害者のおばあちゃんにあてた孫の言葉で、“お祖母ちゃんが自殺しなくてよかった”とありましたが、その一言にとても心打たれました。涙が出ました。長い長い苦しみの中で生きてこられたお祖母ちゃんにとって、身内、お孫さんから言われたこの言葉はどんなに救われたかと思います。
《映画の感想》
涙もでない。国は必ずしも国民を守らない。沖縄も同じ。大義がある。仕方ない。でも、だから、ちゃんとした「人」を作っていかなくては。
《もっとも印象に残ったシーン》
黒川開拓団は日本の縮図 「誰が」という責任をうやむやにしたまま今があるという言葉。戦後の政治関係や経済発展を優先に、ないがしろにされてきてものが大きすぎる。最後のシーンでおばあさんが「あれが」はっきりしたので、悔いはない、いつでもあの世に行けるというようなお話をされていたこと。「あれ」としかいいようのないもの。でも次の世代に、形あるものとして残さなければといいながらまた自らが犠牲になる。いや、彼女の中では犠牲なんてレベルのことではないんだろう。はるかに、尊い。
《映画の感想》
公表すると言ってから笑顔が増えた。人の心の解放は極めて大切ですね。ありがとうございました。
《映画の感想》
黒川の女性たちの犠牲について、そのような事実があったことは知っていたけれど、それを伝えるために努力してきた体験者の女性たちや碑文を作るためにがんばっtが遺族会の人たちがいたことはしらなかった。体験を語るようになってから女性たちがすごく生き生きとしていたのが印象的だった。授業で取り上げている先生や真剣に考えている生徒たちの姿が希望だと思った。
《もっとも印象に残ったシーン》
黒川が日本の縮図だと遺族会の方が語っていたシーン。なぜそういうことが生きたのか検証し、反省し、謝罪し、二度とそのようなことが起こらないようどうしたらよいのか考えることが必要だと思った。


