「地球号の危機ニュースレター」537号(2025年6月号)を発行しました。

7月15日(火)「生きて、生きて、生きろ。」上映会

生きて、生きて、生きろ。

©2024 日本電波ニュース社

生きて、生きて、生きろ。

「頑張れって言ったって 何を頑張ればいいの?」

震災と原発事故から13年。福島では、時間を経てから発症する遅発性PTSDなど、こころの病が多発していた。若者の自殺率や児童虐待も増加。メンタルクリニックの院長、蟻塚亮二医師は連日多くの患者たちと向き合い、その声に耳を傾ける。連携するNPOこころのケアセンターの米倉一磨さんも、こころの不調を訴える利用者たちの自宅訪問を重ねるなど日々、奔走していた。

津波で夫が行方不明のままの女性、原発事故による避難生活中に息子を自死で失い自殺未遂を繰り返す男性、避難生活が長引く中、妻が認知症になった夫婦など、患者や利用者たちのおかれた状況には震災と原発事故の影響が色濃くにじむ。蟻塚医師は、かつて沖縄で、沖縄戦の遅発性PTSDを診ていた経験から、福島でも今後、長期にわたり、PTSDが発症すると考えていた。

制作・撮影・監督・プロデューサー:島田陽磨/編集:前嶌健治/音楽:渡邊崇/撮影:熊谷裕達、前川光生、西田豊/オンラインエディター:中田勇一郎/効果・整音:高木創/撮影・助監督・宣伝美術:鈴木響/協力:医療法人社団メンタルクリニックなごみ、NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会、相馬広域こころのケアセンターなごみ、沖縄医療生活協同組合中部協同病院/助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会/製作・配給:日本電波ニュース社/2024年/113分

参考 映画『生きて、生きて、生きろ。』公式ホームページ


イベントの開催概要

 日 時 2025 715(火)
19:00〜21:00(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室
東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階
八重洲地下街24番出口・右階段すぐ
交 通 JR東日本 東京駅 八重洲中央口徒歩4分
京橋駅 銀座線京橋駅 G10 7出口徒歩3分
日本橋駅 東西線日本橋駅 T10銀座線日本橋駅 G11 B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円
学生=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 22名 要予約
主 催 一般財団法人大竹財団


生きて、生きて、生きろ。

©2024 日本電波ニュース社

生きて、生きて、生きろ。

©2024 日本電波ニュース社

上映会後の感想

大竹財団
満足度の平均:  
 4 レビュー
 by ネコ

《映画の感想》


一昨年の原発事故汚染水の海洋放出以降、事故関連のニュースが少なくなりつつある現在、年月が経ってからこそ出てくる被害があるというタイムリーな映画でした。蟻塚さんや米倉さんのような人がいるから、人は生きていけるんだと思います。こういう人たちが少数派ではなく、だれでも必要であれば会える多数派にすることが、住みやすい社会につながるのではないでしょうか。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


蟻塚さんの診察で、女性が「目が覚めて、夫に会った」と言った場面。蟻塚さんがそれをとても温かく、やさしく受け止めていて、なんとステキな、と思いました。

 by とらさん

《映画の感想》


一度離散してしまったコミュニティは、もうもとに戻すことは難しい。新たな復興のかたちで進めていくのが、生きるすべと感じた。

 by はるさめ

《映画の感想》


友人に勧められていた映画ですが、なかなかよいタイミングで見られず、今回はありがとうございました。「傷つきやすくなっている」との傾向、とても共感しますし、また、今回、遅延性のPDSDがあるとよくわかってよかったです。福島と、沖縄のことを重ねて語られていたのが印象的で誰かに伝えやすいです。東電のウソは残酷と思いました。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


原発周辺の事業なんてないという書類。あまりにも大きなことに対して、一人ひとりが、生きていけるだろうか(生きていきたい)と口にしていた場面は力強いと思えて見え方が変わりました。

 by taka

《映画の感想》


遅発性PTSDがこの映画には映っていないもっと多くの人々にも発現する・しているであろうことが容易に想像できて、その事に恐怖する。この映画の方々は、寄り添う人々に巡り合えて明日に踏み出すことが出来た。支援・寄り添いの大事さを感じると共にその体制が少ない・脆弱であろうことが怖い。一歩を踏み出すことの大切さがしみじみとわかった。負けないことじゃなくて、負けてもいいから足を止めないようにしたい。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


やはり、前向きになった人の顔つきが明るくなった。

テキストのコピーはできません。