「地球号の危機ニュースレター」538号(2025年12月号)を発行しました。

12月9日(火)「太陽(ティダ)の運命」上映会

太陽(ティダ)の運命

©2025 映画「太陽の運命」製作委員会

太陽(ティダ)の運命

大田昌秀と翁長雄志
二人の知事が相剋の果てにたどり着いた境地
そしてこの国の現在地とは―

政治的立場は正反対であり、互いに反目しながらも国と激しく対峙した二人の沖縄県知事がいた。1972年の本土復帰後、第4代知事の大田昌秀(任期1990~98年)と第7代知事の翁長雄志(任期2014~18年)である。ともに県民から幅広い支持を得、保革にとらわれず県政を運営した。大田は、軍用地強制使用の代理署名拒否(1995)、一方の翁長は、辺野古埋め立て承認の取り消し(2015)によって国と法廷で争い、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにした。大田と翁長、二人の「ティダ」(太陽の意。遥か昔の沖縄で首長=リーダーを表した言葉)は、知事として何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのか。そこから見えるこの国の現在地とは―。

沖縄戦後史を描いた『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作(2017/19)、戦中史を描いた『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』(2021)に続く佐古忠彦監督最新作は、それぞれの信念に生きた二人の知事の不屈の闘いをたどり、その人間的な魅力にも光を当て、彼らの人生に関わった多くの人々の貴重な証言を交えて沖縄現代史に切り込んだ、全国民必見のドキュメンタリーだ。

監督:佐古忠彦/撮影:福田安美/音声:町田英史/編集:庄子尚慶/語り:山根基世/プロデューサー:小濱裕、嘉陽順、嘉手納央揮、米田浩一郎、松田崇裕、津村有紀/制作:琉球放送、TBSテレビ/2025年/129分/配給:インターフィルム/©2025 映画「太陽の運命」製作委員会

参考 映画『太陽(ティダ)の運命』公式ホームページ


イベントの開催概要

 日 時 2025 129(火)
19:00〜21:10(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室
東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階
八重洲地下街24番出口・右階段すぐ
交 通 JR東日本 東京駅 八重洲中央口徒歩4分
京橋駅 銀座線京橋駅 G10 7出口徒歩3分
日本橋駅 東西線日本橋駅 T10銀座線日本橋駅 G11 B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円
学生=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 24名 要予約
主 催 一般財団法人大竹財団


太陽(ティダ)の運命

©2025 映画「太陽の運命」製作委員会

太陽(ティダ)の運命

©2025 映画「太陽の運命」製作委員会

上映会後の感想

大竹財団
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 8 reviews
 by いかりやさん

《映画の感想》


沖縄を見捨てておいて保守なんてよくも名乗れたものです。強い者には率先して尻尾をふり、弱い者いじめをする似非保守なんていりません。こんな国のどこが「美しい国」なんでしょうか。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


大田知事が「沖縄は日本ですか? 沖縄は何なんですか?!」と怒りながら問うシーン。

 by シンさん

《映画の感想》


戦後の日本は沖縄の犠牲の上に成り立っているという歴史的事実をどれだけの日本人が共有できているだろうか。自分たちの住む自治体が沖縄県のように扱われたとしたらどう思うか。被害者にならなければその思いや苦しみが想像できないのか。二等市民扱いから「日本人」になりたかった沖縄の人たち。その思いを踏み躙りつづけ、彼らを犠牲にしてでも自分たちだけは助かりたいと無関心を決め込む「日本人」は本当に醜い。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


大田さんと岡本行夫との対談シーン。犠牲は仕方ないと切り捨てる岡本のクズ人間っぷり。

 by 寅さん

《映画の感想》


二人の知事が沖縄の置かれている状況を住民の立場にに立って、国家権力に対抗していく様相を理解できた。歴史的な観点からしても、沖縄を踏み台にして今の日本があるということをあらためて感じさせられるものだった。

 by ネコ

《映画の感想》


太田さんと翁長さんの仲が悪かったということは、ぼんやり聞いておりましたが、あれほど、県議会で対立していたとは思っていなかった。第三者的にみれば、同じような県民への想い、立ち位置だったのに、なんで、そんなに対立していたのか…。両者がもっと理解しあい、手を結んでいれば、もっと違う県政ができたのではないかと、今さらながら残念に思う。にしてもつくづく日本は敗戦国で、いまだに米国に主権を奪われ、その不公平・不利益を沖縄に押し付けているのだと痛感する映画だ。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


翁長さんと政権与党の参謀だった岡本行雄との対談場面。背後に筑紫哲也さんがいたので、NEWS23の番組だったか。岡本がひとりと百人がいれば、必ず百人を助けるという、たとえ話をしたところ。こんなことをいう人が、オピニオン・リーダーみたいな顔して、TVで大きな顔をしている。騙されないようにしたい。

 by スズ太郎(スズメ)

《映画の感想》


ぼくたちスズメと違ってハトはペッキングオーダー(突っつき順序)がとても強い鳥です。強いハトが弱いものを突くと、そのハトはさらに弱いハトを突く。その攻撃性は強くて内臓が見えるほども突くらしい。戦争に負けた日本はずっとアメリカの言いなりに政治を行ってきました。沖縄は戦争前から日本に、、、それは当然戦後も変わらずにいます。ハトはノアの箱舟の話から平和とずっと結び付けられているけど、、、、平和って?とハトを通じて思ったときに、最初に突っつくハトにとっては平和なんだろうなと、思ったよ。 僕の話を信じられない人もいると思うよ、ケガしているハトみないからね。でもそれはハトが逃げるから。逃げられない沖縄の人(本土の弱者も)はつらいと思うよ。言い過ぎたかなぁ、ばあさんがハサミをもって近づいてきたので舌を切られないように、飛んで逃げます。みんなの来年は良い年になるといいね。チュン。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


感想と同じ内容を言った学者さんの言葉のシーン。『沖縄狂想曲』にも出ていた方です。こちらの映画が強い印象があり、今回の映画の満足度が下がりました。

 by taka

《映画の感想》


弱者をどこまでも食い物にする政治家=政治屋がますます跋扈している。沖縄の基地、僻地の原発、六ケ所村の廃棄物処理、、、一時的な情に訴えて妥協させて置いて後は大臣を変えることで穴を捲る常套手段のオンパレード。

 by サヤ

《映画の感想》


すべての日本人に見てもらいたい映画だと思いました。とてもよくできたドキュメンタリー映画で、翁長知事と大田知事の2人の悲しみ、苦しみ、葛藤、県民を思う気持ち、県民を代表して国と向き合う勇気に、何度も魂が揺さぶられる思いがしました。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


翁長知事が亡くなる数日前に、ベッドに座して、副知事に思いを託したというシーン。ベッドだけが映されていましたが、そこに翁長知事がいるかのように想像できました。

 by のり

《映画の感想》


今まで全く勉強できておらず、沖縄県民の皆様がどのような思いで過ごされてきたか、心に強く刺さりました。沖縄は地政学的に軍事要所であるため、このような問題が起こるのはある意味避けられないことなのかもしれませんが、沖縄県民の皆様のご心情に少しでも思いを馳せさせていただく素晴らしい機会でした。


 


《もっとも印象に残ったシーン》


翁長県知事の「憲法の上に日米安全保障条約があり、政府の上に日米合同委員会がある」というお言葉。

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