「地球号の危機ニュースレター」524号(2024年2月号)を発行しました。

1月23日(火)「ぼくたちの哲学教室」上映会

© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI

© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI

ぼくたちの哲学教室上映会

やられたら、やりかえす? それでいいの?
不安定で不透明な世界を生きる子どもたちとケヴィン校長の「対話」の授業

 北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。

「平和の壁」に分断された街、北アイルランド・ベルファスト

 北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が長く続いたベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。1998年のベルファスト合意以降、大まかには平和が維持されているが、一部の武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がない。争いの記憶は薄れやすく、平和を維持するのは簡単ではない。その困難はケヴィン校長と生徒たちの対話の端々にも現れる。

 宗教的、政治的対立の記憶と分断が残る街で、哲学的思考と対話による問題解決を探るケヴィン校長の大いなる挑戦を映画化したのは、アイルランドで最も有名なドキュメンタリー作家のナーサ・ニ・キアナンと、ベルファスト出身のデクラン・マッグラの二人。およそ2年に及ぶ撮影期間中にパンデミックが起こり、インターネット上のトラブルという新たな問題が表面化するなど、子どもをめぐる環境の変化も捉えている。ケヴィン校長と生徒たちによる微笑ましくも厳粛な対話がニコラ・フィリベールの『ぼくの好きな先生』を彷彿とさせ、国内外の映画祭で多くの賞を受賞した注目作。

原題:Young Plato/監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ/出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち/アイルランド、イギリス、ベルギー、フランス/102分/2021年/配給:doodler/配給宣伝協⼒:エスパース・サロウ/宣伝:リガード/© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI

参考 映画『ぼくたちの哲学教室』公式ホームページ


【新型コロナウイルス感染防止対策とお願い】

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イベントの開催概要

 日 時 2024 123(火)
19:00〜20:45(開場18:30)
会 場 大竹財団会議室
東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11階
八重洲地下街24番出口・右階段すぐ
交 通 JR東日本 東京駅 八重洲中央口徒歩4分
京橋駅 銀座線京橋駅 G10 7出口徒歩3分
日本橋駅 東西線日本橋駅 T10銀座線日本橋駅 G11 B3出口徒歩4分
参加費 一般=500円
学生=無料
対 象 一般(どなたでも参加可能です)
定 員 22名 要予約
主 催 一般財団法人大竹財団


© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI

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